学びの質を変える「ていねいさ」
- STEP
- 5月16日
- 読了時間: 2分
「字をもっときれいに書きなさい!」と言われた経験、誰しも一度はあるかもしれません。
けれど、私たちが大切にしているのは"きれいさ"ではなく、"書くときの心のあり方"です。
「字を丁寧に書く」とは、学びに向き合う姿勢そのものなのです。

雑に書く = 雑に考える
字を雑に書く塾生に共通して見られる傾向は、集中力の欠如・思考の粗さ・確認不足といった点です。
たとえば、ノートや解答用紙に殴り書きのような文字を書く塾生には、以下のような不注意なミスが繰り返し見られます。
ミスの種類 | 内容 |
設問の読み間違い | 問題文を正確に読まず、設問の意図を誤って解釈してしまう |
条件の見落とし | 問題に含まれる重要な条件や数値を見落とし、正確に解けなくなる |
途中式の書き飛ばし | 計算過程や論理の流れを省略し、ミスに気づけなくなる |
また、字が乱れていると自分で見直すことも困難になり、解答の際、間違っている問題に◯をつけるといったケースも多く見られます。
「丁寧に書く」は、学力向上の土台
では「なぜ、字を丁寧に書くことが学力向上につながるのでしょうか?」理由はシンプルです。「字を丁寧に書こう」と意識することは、「学習に丁寧に取り組む」という姿勢につながるからです。
丁寧に取り組む行動 | 期待できる効果 |
問題文を丁寧に読む | 設問の意図や条件を正確に理解し、読み間違いを防ぐ |
計算過程や考え方の筋道を丁寧にたどる | 思考の流れが明確になり、解答の精度が高まる |
見直しを丁寧に行う | ケアレスミスに気づきやすくなり、正答率が上がる |
つまり、思考・判断・確認すべての質が上がるのです。
"字"が変わると"意識"も変わる
初めは「意識するだけ」で構いません。「ていねいに書こう」という心がけを持つだけで、
学びへの向き合い方は変わります。そして、それを日々続けることで、学習の基礎が自然と身につき、高まっていきます。
実際に、字を丁寧に書けるようになった塾生は、ノートの使い方・問題の読み取り・自己管理にも良い変化が見られるようになり、それらが学力・成績アップに結びついていきます。
学力アップの第一歩は、"字"から
私たちが「字を丁寧に書くこと」を大切にしている理由は、それが学習全体を支える「心の土台」になるからです。「きれいに」ではなく、「ていねいに」。それが、すべての教科・すべての学びに通じる第一歩です。
ぜひ、今日の勉強から意識してみてください。
“ていねいな姿勢”が、“ていねいな思考”と“確かな力”を育ててくれます。
